特別だと考える人物に属する

私たちは彼らにアドバイスを求め、彼らは悩みごとの相談にのってくれたり、私たちが興味を持ちそうだと思うことを教えてくれたり、知り合って損はないと思われる人を紹介してくれたりします。

お隣さんからちょっとした物を借りることができるとか、本当に困ったときには家族からお金を借りられるとか、パートナーと家事を分担したり相手の収入に頼ることができる、といったことは、すべて精神的な安らぎをもたらします。

また、対人関係は私たちの属性とアイデンティティ(自分が自分であるということ)の感覚を強めてくれます。

「あなたは誰?」という質問に対する答えの中で重要なものは、「私はある家族もしくはコミュニティ(共同体)の一員である」ということですが、もしあなたが同じ集まりに属する人たちと実際的な関係をもっていないとしたら、この答えはひどく虚しく聞こえるはずです。

あなたが、ある地域のコミュニティの一員であるということは、たんにその地域に住んでいるということではなく、そこに住んでいる人たちと付き合いがある、すなわち礼儀や好意のやりとりを行うことで成り立つ関係性なのです。

同じように、あなたの両親や兄弟姉妹とのつながりがたんなる血縁のみだったら、あなたの家族への属性はひどく弱いものになるはずです。もし、あなたが誰かの親友や妻であるとしたら、それもまたあなたのアイデンティティの大切な一部であるはずです。
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私たちは自分自身について考えた時に、その人とつながりを持っているのです。あなたの自己認識と自己価値の感覚は、家族やコミュニティ、友人の輪やあなたを特別だと考える人物に属することて強くなります。

結婚で得れるもの

私たちの多くは、パートナーを得ることが孤独からの完全な脱出にならないことに失望します。

初めはとても親しく感じていても、しだいに感情が離れて行ったり、頭に思い描いていた親密な関係をついに築けない人々もいます。人々が抱く喪失感や、ほかの誰かとチームを組むことでやっと望み通りの関係を得られるということは、何を意味しているのでしょうか。

独身で生きることを選んだ人々でさえ、誰かと親しい関係を持つことを望みます。彼らは、パートナーと親密な関係を築いている人々が得るものほど大きくはなくても、それと同じくらいの利益を友達や家族との関係から得ようとします。親しい友人や家族もいない人は、行きつけの店の店員やペットを大切な友として、彼らとの関係に利益を求めるのです。そうした人々は空想カップルという関係から会話で関係を保とうとするのかもしれませんし、友達が訪ねてくるのを楽しみにするように、お気に入りのタレントがテレビの画面に登場するのを心待ちにするのかもしれません。
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私たちは、友人、知人、家族、そして親密なパートナー、といういくつかの関係のコンビネーションによって、私たちのさまざまな基本的な欲求を満たそうとします。

たとえば、対人関係から、実用的な情報や、助言、物質的援助を得ます。

特別な誰かが必要

成人してからの人生のある期間を、ほとんど誰もがひとりで暮らしをします。それはパートナーが見つかる以前であるかもしれないし、パートナーとの関係が終わった後のことかもしれません。

こうした期間は、歓迎すべき自由の時かもしれません。独立とプライバシーを重視して、ひとりで生きることを選ぶ人もいるでしょう。また、関係がうまくいかないで、そのために人生がつまらないものになるのなら、いっそひとりでいた方がいいのでは、と考え直すことも大切でしょう。

でも、独身者の多くは孤独です。友人関係だけでなく、たったひとりの特別な人と人生を分から合いたいと考えるのです。

私たちの圧倒的多数は、ふたりで生きることを選びます。性的欲求は人々が惹かれ合う重要な理由のひとつです。でも、セックスという単純な要素よりも、ずっと複雑な感情を拠要とするにもかかわらず、私たちの多くは、長続きする関係を求めています。成人の約90%は結婚します。子供が欲しいとか、家庭を共有することによる実際的な利点もその動機に含まれていますが、それだけでなく、当事者たちは精紳的な親密さを得ることに魅力を感じるのです。
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正式に結婚していないカップルや、結婚を前提に同棲しているカップルにとっても、精神的なつながりはその関係を築く動機なのです。

カップルと友達とはどう違うの?

カップルとはどういうもので、いつ始まって、誰が理想のパートナーとなるのか、定義づけることはできるの?

カップルとは、友人関係よりもずっと進んだ肉体的な情熱や関わりを持つ人々かもしれません。または、お互いへの深い関わりを抜きに、何らかの理由でカップルであり続けている名ばかりの関係かもしれません。

多くのカップルはこの両極端の間のどこかに分けられますが、彼らがより幸福になることができる可能性は、拾い上げられないままにされているのかもしれません。衝突も建設的であれば、たんに相違を解決するだけにとどまらず、お互いの新たな可能性を発見する方法となります。

祖父母の時代のような決まりきった役割分担を持たない現代のカップルにとって最も大切な仕事は、それぞれが個人として認識されることの必要性と、親密さやアイデンティティを共有することへの欲求のバランスをとることです。

私たちは結婚生活がカップルとしての関係のゴールではないということを、より確信を持って受け入れています。しかし、今でも大半の人々は結婚します。
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なぜ?なぜ人々は、時に大変な障害を乗り越えてでも結婚するのでしょうか。

恋人や両親や教会や税務署からのプレッシャーだけが理由ではないはずです。

パートナーと特別な関係を築く

私たちの多くは経験によって対人関係を学んでゆきます。さまざまな試みや失敗を繰り返し、対人関係の大変さもおぼえるのです。

私たちはふつう、多くの人たちとつながりを持っていますが、なかでも、たった一人のパートナーと特別な関係を築くことに、とりわけ重点をおいています。

なぜ、私たちは自分のさまざまな欲求を、複数の人たちと親密な関係を築くことで、そのつど満たすという対人関係を選ぼうとしないのでしょう。

そうするかわりに、私たちはあらゆる欲求をひとりのパートナーで満たそうとします。にもかかわらず、一般的に言って、対人関係のなかで特に重要な異性との長期的な関係のこととなると、私たちの誰もがあまりにも準備不足なのです。

カップルとしての関係に、私たちはとても多くのことを期待します。しかし、対人関係、特にカップルとしての関係については、友達や家族のアドバイスを得るのがせいぜいで、それぞれが苦労するままにされてきました。
最良のパートナー選びは←ここから始まります。
現代では、自分でパートナーを選ぶのが一般的です。自分の長所に敬意を示してくれる相手や、気が合って心地よくリラックスできる相手を、ぼんやりと意識しながら探しているのです。かっての世代の典型だった、男性が外で働き女性が家庭を守るというライフスタイルは、もう古いのです。